仕事は休めない…そんなときに頼れる「病児保育サービス」とは
「子どもが熱を出した…でも仕事は休めない」そんなときどうする?
病児保育とは、保護者が仕事などを理由に病気や病後の子どもを家庭で保育できない場合に、保育施設に預けることができる子育て支援制度です。
主に病院や保育所などに付設されたスペースが預け先になります。支援内容は自治体によって異なるので、利用を希望する方は窓口に確認してみましょう。
病児保育サービスとは?通常の保育とどう違うの?
病児保育は、発熱や感染症など「急性期」と呼ばれる段階にある子どもを対象とした保育サービスです。通常の保育園や幼稚園では受け入れが難しい状態の子どもに対して、医療的なケアと保育を同時に提供します。
例えば、38度以上の発熱がある場合や水疱瘡などの感染症の症状がある場合でも、医師の判断のもと利用することが可能です。
どんなときに利用できる?病児保育の対象となる病気や症状
施設ごとに受け入れ可能な病気は大きく異なります。一般的な風邪による発熱は問題ないことが多いですが、感染力の強い病気(新型コロナウイルス感染症、麻疹、流行性角結膜炎など)は、受け入れ不可となる可能性が高くなります。
インフルエンザや胃腸炎などは、施設によって判断が分かれます。症状が落ち着いていれば受け入れ可能な場合もありますが、事前の確認が必要です。
サービスの種類|施設型・訪問型・ベビーシッター型の特徴と違い
⭐︎訪問保育の特徴
病児保育に必要な荷物の準備が自宅で完結するのも訪問型の嬉しいポイント。親御さんは自宅から勤務先に直行することができます。ご自宅でゆっくり過ごすことで、病気の回復を後押しすることが出来ます。
⭐︎施設型の特徴
病児対応型は、「熱など病気の症状がある子どもを預かる施設」です。
医療機関を受診後、医師が利用可能と判断すれば病児保育を利用できます。
回復期(病後児)も引き続き同じ施設を利用できます。
⭐︎ベビーシッター型の特徴
ベビーシッターは、保護者の要望に合わせて、柔軟に対応してもらえることが大きなメリットです。早朝・夜間はもちろんのこと、宿泊にも対応してもらえる場合もあります。単発でも継続的な依頼でも、利用が可能です。
ベビーシッターによっては、サービス内容の違いやオプション料金が発生する場合があるので、事前に調べておくと、スムーズに依頼ができるでしょう。
利用までの流れと事前に準備しておくべきこと
病児保育を利用する流れは?
⭐︎病児保育利用の流れ
1 事前の利用登録 近隣の病児保育施設を探す …
2 子どもの発病
3 病児保育施設の予約 受け入れ可能な病気かどうか病児保育施設に確認する …
4 持ち物の準備 病児保育施設が指定する持ち物や書類を準備する …
5 医療機関の受診 …
6 病児保育施設に子どもを預ける
7 お迎え
⭐︎準備しておくもの
1.病児保育利用登録書(原則、年度ごと)
2.病児保育利用申込書
3.主治医の病児保育利用連絡書
4.家庭との連絡帳
5.子育て支援医療費受給資格証(写)又はひとり親家庭等医療費需給資格証(写)
6.受給証(生活保護法医療券⇒医療機関にかかる場合に必要です。)
7.医師の処方による服用中の薬とその説明書
8.保育園連絡帳・母子手帳
9.着替え・肌着(1日分)
10.ハンドタオルやガーゼハンカチ(2枚)、バスタオル(1~2枚)
11.哺乳瓶(必要なお子さんのみ)、コップ、食事用エプロン(必要なお子さんのみ)
12.ミルク・麦茶・イオン水(水分)・経口ゼリーなど
13.紙おむつ・お尻拭き・汚れた物を入れるビニール袋(2枚)
14.お弁当・おやつ(ご提供する施設もございますが、別途費用がかかります。)
実際に利用した保護者の声|「安心して預けられた」理由とは?
病児を扱う専門の施設なので安心して子どもを預けられる ・自治体と提携している施設は
費用が安い ・施設が自宅から近い場合には連れて行きやすい等の保護者の声が寄せられています。
まとめ|“もしも”のときに備えて、今できること
<例:病児保育の利用の流れ>
①事前登録(自治体や病児保育施設)
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<子どもが病気、ケガ>
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②医療機関を受診。必要であれば医師連絡票をもらう。
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③前日や当日の朝、病児保育の予約の電話をかける。
(自治体によってはWEB予約)
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④予約が取れれば、病児保育開始
前もって事前登録などしておくともしもの時に慌てずに対応出来ます。