予約方法や持ち物は?一時預かり保育を利用する前に知っておきたいこと
一時預かり保育ってどんなサービス?基本をおさらい
一時保育(一時預かり)とは、数時間、あるいは1日単位で子どもを保育施設に預けることのできるサービスです。
一般的な保育園と異なる点として、一時保育は保護者の就労の有無にかかわらず誰でも利用できます。
基本的には保育園に入れない、乳幼児を含んだ子ども(0歳~未就学児)を対象としていますが、対象年齢は施設によりさまざまです。
0歳児からOKのところもあれば、2歳以上など年齢制限を設けている施設もあります。
どんなときに利用できる?利用シーンの一例
一時保育とは、さまざまな理由で保護者が子どもの保育ができないときに、限られた時間のみ子どもを預かる保育サービスです。 保護者の仕事はもちろん、通院や冠婚葬祭、リフレッシュなど、多くの場面で活用されます。
「出産後、ずっと日中は子どもと二人っきりの生活をしていて、たまには息抜きがしたいなと感じたとき、保育園の一時預かりを活用しました。リフレッシュ時間を作ったことで、また育児をがんばろうと感じられるようになりました」(40代/1歳のママ)
一時預かりを利用したママのなかには、子どもの新しい一面を見たり、聞くことができたという声もあり、子どもの普段と違う姿に気づく機会にもなるようです。また、保育園の一時預かりは、保育園で給食が食べられたり、同じような年齢の子どもと遊べたりするので、プレ保育の機会として利用しているママもいました。
予約はいつから?申し込み方法とキャンセルのルール
一時保育の予約は、施設によって異なりますが、多くの場合、希望月の前月1日から受付が開始されます。ただし、土日祝日は翌営業日から受付開始となる場合が多いです。
申し込み方法は、電話予約、来園予約、WEB予約システムなど、施設によって様々です。 一部の自治体では、公式LINEアカウントからの予約も可能です。 事前に利用者登録や面談が必要な場合もあります。
キャンセルのルールも施設によって異なりますが、多くの場合、キャンセル料が発生します。当日のキャンセルは給食の準備の都合上、早めの連絡が必要となる場合があり、連絡が遅れると次回利用を断られる可能性もあります。 また、キャンセル料は、保育料金の全額、または一部(50%や10%など)となるケースがあります。 やむを得ない理由によるキャンセルは、利用日の2日前までに申請する必要がある場合が多いですが、前日や当日のキャンセルは直接電話連絡が必要となることが多いです。 休日や祝日を挟む場合は、さらに早めに連絡が必要となる場合があります。
当日の流れをチェック!登園からお迎えまでのステップ
➀体温を計る、連絡帳を書く
預ける際には当日の子どもの健康状態、食事量、排便の回数や状態、体温などを保育園に報告・共有します。自宅で連絡帳に書いてから登園する園もあれば、登園後にその場で体温を計る園もあります。
はじめてまたは久しぶりに預ける際はミルクや離乳食の量、進み具合も忘れずに共有しましょう。
➁保育園に預ける。
➂保育園に迎えに行く
お迎えの時間までに保育園に向かいます。お迎えの時間を過ぎてしまうと延長保育料がかかることもあるので、時間までに行きましょう。
④荷物や使用済みおむつを回収する
⑤保育料を支払う
保育料を支払ってから帰宅します。(保育園によって前払いや口座引き落としの場合もあります。)
何を持っていけばいい?持ち物リストと準備のコツ
◇母子手帳
◇医療証(コピー)
◇健康保険証(コピー)
◇全ての荷物が入るカバン
◇ビニール袋(汚れたものを入れる用)
◇昼寝用のバスタオル2枚(昼寝を挟む場合)
母子手帳は過去の病歴を確認したり、予防接種欄を確認したりすることがあるようです。
また、保険証、医療証のコピーは、万が一保育中に怪我や発熱等の緊急を要する状況になったとき、園が病院を受診してくれることもあり、その際に必要な大切な書類になります。
利用前に確認しておきたい!健康チェックや利用条件
⭐︎私的理由による保育
私的理由による保育とは、名前の通り保護者のリフレッシュなど私的理由を目的とする理由です。お出かけや買い物、単純な育児の休憩タイムなどが該当します。
⭐︎非定型保育
保護者の就労や求職活動、職業訓練や介護などが該当します。常に子どもの保育を必要としてはいないけれど、「この日だけ仕事で家を留守にする」「家族の通院に付き合うために、毎週この曜日だけ利用したい」などの場合が当てはまるでしょう。
⭐︎緊急保育
緊急保育とは、保護者の出産や傷病、家族の介護や看病、仕事や出張などが当てはまります。非定型保育よりも緊急的な利用方法であり、かつある程度の期間の保育が必要とみなされます。
一時保育では、とくに子どものアレルギーや持病に注意が必要です。食事やおやつだけでなく、遊びや生活の環境にアレルギーのもとが含まれていないか配慮しましょう。
アレルギーや持病、体調は、子どもの健康や命に関わる非常に重要な情報です。複数の保育士で一時保育にあたる場合は、伝達もれがないよう入念に引き継ぎを行いましょう。
安心して預けるために|事前見学や相談のすすめ
「スタッフ」の雰囲気や「遊ぶ場所」はもちろん、「台所」や「トイレ」など隠れている場所も、見ておくべきポイントです。
見せてくれない、きちんと掃除されていない場合などは、登録をするか考えたほうがいいでしょう。
子どもへの負担という面では、慣れない環境で子どもにストレスがかかる可能性があることには注意が必要です。
よくある相談内容で初めての一時保育利用で子どもが泣きっぱなしになることがある場合どうすればいいか?の問いでは2時間など短い時間から利用してみることをおすすめします。
まとめ|スムーズな利用のために“今”できること
一時保育を行なっている施設が自宅周辺にあるかや、希望に叶った保育をしてくれるかなど、事前にしっかり確認しておくことも重要でしょう。
また、利用希望者が多い場合は、先着順で枠が埋まってしまうこともあるため、早めの行動を心がけるとよさそうです。