男性向け「オレの離乳食」赤ちゃんの離乳食作り公開講座も

昨年度の調査において、男性の育児休業取得率が初めて40%を上回りました。
しかしながら、家事や育児における負担は依然として女性に集中している傾向があります。
そうした中、男性の子育て参加を促進するため、全国各地で父親を対象とした離乳食講座が広がりを見せています。
(※2025年8月19日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)

離乳食作りから広げたい!育児への関心

今年6月の週末、東京都中野区にある北部すこやか福祉センターでは、「パパも作るよ!離乳食」と題した講座が開催され、0歳6か月までの赤ちゃんがいる、または妊娠中の妻を持つ男性12人が参加しました。
この講座は、中野区が2020年から父親向けに取り組んでいる育児支援の一環です。
当日は、生後5~6か月の離乳初期を想定し、ニンジンやホウレンソウ、しらすを使ったペーストなどの調理に挑戦しました。
参加者たちは、栄養士から包丁の扱い方を学び、「とろみを加えると赤ちゃんが食べやすくなりますよ」「細かく切ればOKですよ」といったアドバイスを受けながら、材料を刻んだりすりつぶしたりしていました。

会社員の近藤優作さん(35)は、「こんなにも細かくしたり、ペースト状にしたりと、思った以上に手間がかかることに驚きました」と話します。
2か月の育児休業を終えて職場に復帰した今、平日は主に妻が家事や育児を担当しているそうです。
「離乳食作りの大変さが実感できたので、これからは自分ももっと関わっていきたいです」と意欲を語りました。
また、自営業の市川雄章さん(40)は「普段は料理をしないけれど、やってみたら意外とできそうだと思いました」と感想を述べ、妻の優花さん(39)は「苦手意識がなくなってきたら、私が作れないときにもお願いできるので助かります」と期待を寄せていました。
福祉センターの中村志保合所長は、「食べることは日々の幸せや健康、そして未来にもつながっていくものです。離乳食はその出発点なので、楽しく取り組めるよう支援していきたいです」と話しています。

兵庫県宝塚市でも、赤ちゃんの4か月健診に父親の参加が増えてきたことを受けて、昨年度から同様の講座をスタートしました。
参加者からは「家でも作ってみようと思った」「他の父親と話せてよかった」などの声が寄せられているとのことです。
多くの男性は、育児休業の取得期間が女性よりも短いため、離乳食が始まる生後5~6か月の頃にはすでに仕事に復帰している場合が多いです。
講座では冷凍保存の方法なども紹介され、「週末にお父さんがまとめて離乳食を用意すれば、お母さんの負担がぐっと減ります」と、市の担当者も期待を示しています。
青森中央短期大学でも昨年度、男性向けに「オレの離乳食」と題した公開講座を開催しました。
男性栄養士が講師を務め、親しみやすい雰囲気を作りながら、初期のおかゆやペーストから、成長段階に合わせた納豆のおやきやミルクパンがゆまで幅広く紹介されました。
講師は自身の育児経験を交えつつ、アレンジのアイデアや代用できる食材についても説明しました。
企画を担当した森山洋美准教授(応用栄養学)は、「実際に調理してみることで、自信を持つことができ、父親も育児の主体であるという意識が育っていけば」と話しています。
今年度は祖父母向けの幼児食講座も実施予定で、「家族や友人など、子育てを支え合う関係を築くことも大切です」と語りました。

男性の育休取得は進むがまだまだ残る家事育児の不均衡

厚生労働省が実施した雇用均等基本調査によれば、2024年度に民間企業で育児休業を取得した男性の割合は40.5%となり、過去最高を記録しました。
しかしながら、女性の取得率は86.6%に達しており、依然として大きな差が見られます。
また、育休の取得期間にも男女間で明確な違いがあります。
2023年度のデータでは、女性では「12か月以上18か月未満」の取得者が最も多く、全体の32.7%を占めていました。
一方、男性では「1か月以上3か月未満」が最多で28.0%、次いで「5日以上2週間未満」が22.0%、「2週間以上1か月未満」が20.4%となっています。
さらに、総務省が2021年に行った調査によると、6歳未満の子どもを持つ家庭において、家事や育児に費やす1日あたりの時間は、妻が7時間28分であるのに対し、夫はわずか1時間54分にとどまっています。
このように、男性の育児参加は徐々に進んでいるものの、実際の負担のバランスはまだ十分とは言えず、今後のさらなる意識改革と制度の整備が求められています。

「男性も気負わず始めて」人気料理研究家リュウジさんが提案する離乳食レシピ

YouTubeなどで多くの支持を集めている料理研究家・リュウジさんは、今年4月に離乳食のレシピ動画を公開しました。
きっかけは、SNSに投稿されたある女性の声でした。
彼女は「夫が一度も離乳食を作ってくれません。リュウジさんがレシピを出してくれたら、料理好きなパパたちがやる気を出すと思います」と投稿したのです。
リュウジさんはその後、離乳食に関する情報を集める中で、「通常の食事とは別に作るのが手間」「せっかく作っても赤ちゃんが食べてくれないと落ち込む」といった悩みが多いことに気づきました。
そこで、「サムゲタン風の大根がゆ」「ワカメとツナのおかゆ」など、全3品のメニューを考案しました。
これらのレシピは、あとから調味料を加えれば、大人も一緒においしく食べられるよう工夫されています。
リュウジさんは「食材の選び方や塩分量など、月齢に応じた基本ルールを守れば、誰でも無理なく離乳食を作れます。あまり構えすぎず、気軽に始めてみてください」と語っています。


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